ヘッダーの左側 サイト内のページへのリンクです

「日本では何をしているの?」のページへのリンクです

トピックとお知らせ

活動報告会「子どもと本をとりまく ラオスの今」

2月20日(土)活動報告会「子どもと本をとりまく ラオスの今」を、ライフコミュニティ西馬込にて開催しました。
ラオスの子どもセンターのスタッフを対象に、活動の活性化のために実施した「棒人形劇といろいろな遊びのワークショップ」の様子を、講師として派遣された西村恵子さんと後藤さち子さんからご報告頂きました。また、ラオスの若手スタッフを対象に実施した、出版に関する研修での人材育成の様子を新藤雅章さんからご報告を頂きました。最後に子どもと本に取り巻く“ラオスの今”について皆で考えました。

■子どもセンター研修に関する報告
2015年1月14〜19日に、ラオスの子どもセンターのスタッフに対し、運営・資金調達の研修を2日間、棒人形劇・いろいろな遊びの研修を4日間おこないました。
 

資金調達のためのプロジェクト申請書の作成方法に関する講義はラオス人スタッフが担当しました。日本人講師の指導による、棒人形ワークショップでは、身近な材料を使った人形をそれぞれが製作した後、グループによる劇づくりと、発表がおこなわれました。お互いに見せ合うことで反省点や改善点に気づくことが出来たとのことです。
 

どのように棒人形で表情を表しているかという質問に対し、人形が話す時には、横や縦に揺らしたり、回したり、言葉で表現をするということを実際の棒人形で説明して頂きました。
また、子ども達と一緒に簡単に実践できるゲームや踊り、手遊びの研修もおこないました。簡単な材料から遊ぶ物が作れること、子どもたちと楽しく遊べる方法を伝えたそうです。10か所のセンターから研修生が集まってきていたので、普段実施しているゲームをお互いに紹介し合う時間を設けたところ、内容に関して議論となる場面があり、とても充実した内容であったことがわかりました。

 
講師の西村恵子さん           講師の後藤さち子さん

■出版研修に関する報告
2015年12月10日〜11日に、ラオスで出版に関わる若手スタッフを対象に、図書の編集、デザイン、著作権などに関する研修をおこないました。
 

 

大人が読ませたい本と、子どもが読みたい本は違うということ、大人の視点だけで考えるのではなく、子どもたちが何を求めているか、まずは子どもたちのことを観察し、よく知り考えることが絵本の編集者には必要なことだと参加者に伝えたとのことです。

また、民話以外の様々な種類の本を出版し、ラオスで本の流通を促進する必要があるということなど、ラオスでの研修を再現するように、その様子を熱く語って頂きました。


講師の新藤雅章さん

■子どもと本に関する意見交換
このような活動は継続的な取り組みが必要であるという点に対し、どのような働きかけにしたらよいか、中長期にわたるアドバイスができるよう滞在型にするなど、様々な意見がでました。
出版については、本の流通が課題であり、面白い本を作ったら売れるという構造になっていないのが問題。本はお金を出して買う価値のあるものであるというように、ラオスの人々の概念を変えていく必要があるのではないかという意見がでました。

また、ラオスでは集団で遊ぶゲームが少ないという見方や、子ども達自身が遊びを生む出す力があるという見方、教える側に頼るのではなく自ら学ぶ意欲を育てることも重要ではないかといった、多岐にわたるコメントが出されました。

【報告:インターン白石紗彩】 


※専門家の派遣・研修および報告会の実施は、一般財団法人ゆうちょ財団の助成を受けています。
 


「トピックとお知らせ」の一覧に戻ります