トピックとお知らせ
第14回勉強会「ラオスのむかしばなしと絵本」 報告
10月13日実施の第14回ラオスのこども勉強会は29名の方に参加いただきました。多くの民族が生活するくラオスは様々な言語・文化によってお話が語り継がれてきました。ラオの人々の話を勉強会チームが、クム(カム)の人々の話を東智美さん(メコン・ウォッチ)が紹介しました。
ラオのお話は、子どもたちに人気の『カンパーとピーノーイ』、『カンパーとナンガー』です。2つは続きもので、ラオスの中でも民族を超えて似たような話があります。ジャングルで友達になったピーノーイ(小さなおばけの意)やおばけたちと一緒に田畑を耕して生活していたカンパー(孤児の意)のところに、美しい娘ナンガー(象牙娘の意)が現れます。2人はピーノーイと一緒に仲良く暮らしました・・というのが『カンパーとピーノーイ』。
『カンパーとナンガー』では、ナンガーを気に入った王様が、自分の妻にしようと、カンパーに闘鶏、ボートレースなどあれこれと企てます。しかし、ピーノーイの活躍で、2人は平和な生活を取り戻します。
■ 「民話絵本を読みます」(動画)
ラオスのこどもラオス事務所内こども図書館で、子どもたちが『カンパーとピーノーイ』と『カンパーとナンガー』を読んでくれました。
■「私のお気に入りの本」(動画)
子どもたちに、「どのお話が好き?」と聞いたら、『カンパーと歌うジャコウネコ』の「こんなところが好き」だそうです。
■「絵本作家インタビュー」(動画)
『カンパーとピーノーイ』と『カンパーとナンガー』『カンパーと歌うジャコウネコ』の文章を書いた作家、ドゥアンドゥアンさんに民話と絵本への思いを聞きました。
クムのお話は『フクロウとシカ』。クムのおばあちゃんが語る映像を紹介しました。フクロウがシカに悪さをし、それがカボチャ、おばあさん、ニワトり、ヘビ、アリとつながって、つながってたくさんの動物たちに飛び火します。主に森や川の近くで生活するクムの人々の生活が垣間見える話です。
映像は東さんがクムの村で撮影したもので、夕飯を終えた子どもや大人がおばあちゃんを囲み、民話をみんな楽しそうに聴いていました。しかしこのような習慣はテレビなどの普及によってみられなくなり、おばあちゃんは「自分自分は目が悪いからテレビが見えない・・・」と話していたそうです。 (「ラオスのこども通信」56号)
●講師・報告者
東 智美(特活)メコン・ウォッチ/一橋大学大学院所属
ラオスのこども勉強会チーム 高倉浩樹、中川真規子、 森透
●動画制作協力
NPO法人 地球対話ラボ
※「ラオスのこども」は、ラオスで数々の民話をはじめ絵本を現地で出版し、小学校などに提供して読書活動を支援しています。
これまでに出版した本や紙芝居の紹介はこちら
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