トピックとお知らせ
第20回ラオスのこども勉強会報告
前日から大雪が降りつもる中、第20回勉強会「ラオス料理を作って・食べて・おしゃべりしましょ」を無事に開催出来ましたので、報告いたします。今回のメニューは以下の4品。
カオプン(ラオス風そうめん)
ウワ ドークケー(豚肉の包み蒸し)
チェオマックレン(トマトのディップ)
カボチャのナムワーン(ココナツミルクとカボチャのおしるこ)
【材料と調理の様子】
カオプンは、鶏ガラ(もしくは魚のあら)を煮てだしを取り、カー(=生姜の一種。香りは日本の生姜よりずっと強い)やバイマークキーフード(=こぶみかんの葉。カフェライムリーフともいう)で香り付けをしたので、本格的な味が楽しめました。酸っぱくて辛いタレに麺がよく絡み、たっぷりの野菜と一緒に食べるととても美味しかったです。
ウワドークケーは、豚ひき肉にキクラゲや春雨を混ぜ、ハーブやナムパー(=魚醤。ナンプラー)で味付けしたものを丸め、ラオスでは、食べられる白胡蝶の花(ラオス語で“ドークケー”)で包みます。今回はキャベツの葉で代用しました。
これにチェオマックレンを付けていただきました。これは、トマトにニンニクやパクチーを混ぜて作る、ピリ辛且つハーブでさっぱりした味付けのトマトソースです。ウワ以外にも、もち米や焼き魚、焼き卵などを付けて食べても美味しいですよ。
ナムワーンは、やわらかく煮たカボチャにココナツと砂糖を入れて甘い味付けをします。辛いメイン料理の後にこのデザートを頂くと辛さが調和され、皆さんペロリと完食しました。
【できあがった料理】
お料理を食べている間、森(当会理事兼勉強会チーム)が映像と写真を用いながらラオスのことを紹介しました。その後に、チャンタソン(当会代表)からラオスの食文化にまつわる話がありました。
ラオスの都市部では、日本のように母親が働く家庭も多くなってきているので、お総菜屋さんで買ったものを食べたり、インスタントラーメンを食べる子どもが増えているそうです。菓子類も手作りされたものは少なくなり、タイやベトナムから輸入されたスナック菓子やジャンクフードを好む子どもが非常に多いとのことです。今回作ったナムワーン(今回はカボチャでしたが、バナナやさつまいもでも作れる手軽なおやつ)も、都市部ではお店が少なくなり、食べられるところ探すのが大変です。
このような背景もあり、「ラオスのこども」ではラオスで料理本を出版しました。伝統料理が子どもや若者達にも身近な存在であり続け、忘れられないように願っています。
料理レシピ本『かんたんごはん』
最後に、足元が悪い中かけつけて下さった参加者の皆さまありがとうございました。
残念ながら雪の影響で来られなくなってしまった方、次の機会を楽しみにしていて下さい。
4月20日に開催する、ラオスのお正月を祝う「ピーマイパーティー」でも、今回作ったお料理を提供する予定ですので、皆さま是非遊びに来て下さいね♪
報告:東京事務所 菊地美玲