トピックとお知らせ
洪水被害への緊急支援のご報告
ラオスでは、8月中旬、大雨のためメコン川が氾濫し、多くの村で洪水の被害を受けました。水道がなく、井戸水を利用している村では、井戸に不衛生な水が入り、
生活用水としての使用ができなくなり、また、多くの水田や畑が水没し、
米や野菜が収穫出来なくなってしまいました。
さらに、貴重な収入源である鶏やアヒルなどの家畜が死亡。
生き残った牛や水牛はエサが浸水のために確保できないなど、多くの被害が出ました。
9月26日に下記の支援を行いました。
今回は被害の大きかったボリカムサイ県にある子ども文化センター(CCC)2ヶ所
(ボリカムサイCCC、ターパバットCCC)のスタッフ・子どもたち、
そして、センター周辺の幼稚園・小学校の教員・生徒の124名に、
飲用水・もち米・缶詰・ナンパー(魚醤)・石鹸、文房具などを手渡ししました。
子どもたちに元気になってもらおうと、物を渡すと同時に、
スタッフ・ボランティアが、歌と踊り、本の読み聞かせ、
紙芝居の実演などの子どもたちとの活動を行い、心のケアに務めました。
子どもたちは皆、うれしそうに家に持ち帰っていきました。
〜支援を受け取った人々からの声〜
・洪水は3週間つづきました。すべてが水に浸かってしまい、居場所がなくなってしまいました。
洪水のときは、舟で移動をしていました。
今回、家族の生活に必要なものをいろいろといただきました。
洪水によって、家族はいくつかの困難をかかえていますが、
生活に必要なものをご支援いただき、とても助かりました。
また、たくさんの子どもたちに支援をいただき、ありがとうございました。(ボリカムサイCCCスタッフ)
・私は3週間の洪水の被害にあった一人です。今回の洪水では、多くの困難がありました。
洪水の間は、別なところに避難していました。この洪水で、水田の稲や畑の作物の一部が
だめになってしまいました。この度、支援をいただき、幼稚園を代表して、
お礼と感謝を申し上げたいと思います。(パクサン幼稚園教員)
・魚の缶詰や石鹸、洋服などをいただき、ありがとうございました。(CCCの子ども)
・魚の缶詰などは家に持ち帰り、お母さんに料理をしてもらいました。
もらったぬいぐるみは妹にあげました。(CCCの子ども)
その後、いろいろな支援が村に入ってくるようになったり、また、道路が整備されたり、
田畑用の水の使用料が下げられたりなど、少しずつ生活は元に戻りつつあるようです。
本当にありがとうございました。