トピックとお知らせ
学校教員等を対象に救急法を学ぶセミナーを開催しました
学校現場において、子どもたちのケガや事故はよく起こります。しかし、学校教員に応急手当に関する知識がなく、 ケガや事故が起きた場合にどう対応してよいか分からないということをよく耳にしました。学校保健の専門家から、ラオス教育省の学校保健プロジェクトで、基礎的な応急手当に関するハンドブックを制作したという情報をいただきました。
ただハンドブックを配付しただけでは、充分に内容を理解することは難しく、うまく活用できません。
そこで、基礎的応急手当に関するハンドブックを印刷するとともに、学校教員等を対象にハンドブックの活用セミナーを開催することにしました。
今回、セミナーの講師をお願いしたのは、教育省から2名、保健省から2名(医師)の4名。
応急手当に関するセミナーの講師ができる人材が限られているため、講師の都合を聞き、セミナーの日程を決定しました。
(写真左):ポスターとハンドブック、(写真右):講義の様子
2日間のセミナーを5回開催し、120名が参加しました。
当会ラオス事務所スタッフもセミナーに参加し、図書を配付する際にハンドブックも配付し、スタッフが簡単な説明ができる様、一緒に勉強しました。
セミナーの内容は下記の通りです。
講義:・基礎的応急手当とは何か?
・基礎的応急手当をする人に必要なことは何か?
・止血、キズの手当
・脈の取り方、呼吸の数の取り方等
・骨に関するケガについて
・やけどについて
・おぼれている人を助けるときの対処法
・毒、動物の毒について
・薬について
グループワーク:それぞれの原因、症状、対処法について話し合って、模造紙に書き出す。
・鼻血、のどに物がつまった場合、耳に物が入った場合
・目に物が入った場合
・めまい、失神
・ショック、けいれん
・発熱、下痢
実習:・呼吸数の数え方
・脈の取り方
・包帯の巻き方、三角巾の使い方
・心臓マッサージの仕方
・けが人の運び方等
(写真左):包帯の巻き方の実習、(写真右):ケガ人の運び方の実習
項目毎に質疑応答の時間をもうけ、学校教員の実体験に基づいた質問を受け、その対処法について医師から説明を受けました。
参加者はとても興味津々に説明を聞いていました。
学校教員にとって、具体的な実体験を元に医師に直接質問することがなかったので、とてもよい機会になったようです。
このセミナーで学んだことを学校現場で実際に活用して欲しいと思います。(ご支援:国際ボランティア貯金)