トピックとお知らせ
子どもの日:出前イベントin ボリカムサイ県
去る6月1日は、ラオスの子どもの日でした。私たちは、一足先にその前の土曜日、5月29日にヴィエンチャン都の東に位置するボリカムサイ県のモン族の子どもたちの小学校に出掛け、紙芝居を読んだり、歌を歌ったり、ゲームを行う出前イベントを実施してきました。CECに通う中高生や、仏教開発プロジェクト(Buddhism Development Project: PDP)で活動する大学生ボランティア、在ヴィエンチャン日本人のボランティアの方に声を掛けること、ラオス事務所のスタッフ6人を含む、総勢42人のボランティアが集まりました。6台の車に乗り込み、午前6時に集合し、いざボリカムサイ県に向かいました。
ヴィエンチャン都から、約200km車を走らせ、到着した学校には400人を超える子どもたち、先生、村の人々が集まっていました。子どもたちは、木陰があまりない校庭で、日にさらされながら、先生から言われた、おわんとスプーンを家から持ってきて、待っていました。心なしか、この学校の子供達は背丈の小さな子どもたちが多いような気がします。
左:校庭で待っていた子ども達 右:絵本、衣服、お菓子を小学校に寄付
今回の子どもの日イベントは、ラオスの協力関係者から資金や物資の寄付を募り実現することができました。
一通りの挨拶、そして寄付の品(絵本、お菓子、お昼ご飯、飲み物、その他衣服等)を教員に譲渡 した後、ボランティア達は、ランチのサンドウィッチを用意するグループ、各教室で読み聞かせやゲームをするグループ、寄贈した図書の活用方法について指導するグループに分かれました。
モンの先生が、モン語で指示を促すと、どっと子ども達が教室へ駆け込んで行きます。1〜2年生のちびっこが集まる教室を担当したのは、BDPに入ってまだ年数の浅いボランティアのみなさん。ラオス語をまだ十分に理解することのできないちびっこたちを前にどう盛り上げて言ったらよいのか、少し心許ない様子。隣の教室からベテラン(と言っても同じ大学生ですが、とても頼もしい)のボランティアたちの助っ人を呼び、だんだん子供達もボランティアたちも乗ってきました。
昼食には、フランスパンに、刻んだ野菜や、パテ(レバーペースト)を詰めたサンドウィッチを提供しました。集まった子どもたちや村人ように大盤振る舞いをしたのか、ボランティアがありつけたのは、コンデンスミルク のみをぬったフランスパンでしたが、子供達はいつもの家で食べるご飯とはちょっと違うサンドウィッチに満足してくれたようでした。
午後は、校庭で、輪になり、CECの中高生が中心に歌を歌ったり、ゲームをして遊びました。
左:ちびっ子を前に張りきって踊りを教えるCECボランティア
右:ちょっと恥ずかしいけど、こんな感じで踊ればいいの?
風船膨らませたよ
雲行きが怪しくなってきたのを見て、校庭での子供たちとの遊びはおしまいにし、植樹を行いました(6月1日はラオスでは植樹の日でもある)。BDPから寄付してもらった110本のケッサナー(香水のもとがこの幹から取れるので、成長したら木を売ることができる)という樹木を学校の裏庭に植え、子どもの日出前イベントを終了しました。
帰りに寄った小学校付近の洞窟の中のボランティアたち。
この日のイベントは、訪れた小学校の子どもたちにとってだけではなく、中高生、大学生のボランティアにとっても印象深い一日となったようで、「次回の出前イベントに行くときも、絶対に声を掛けて欲しい」と言ってくれました。42人を乗せた6台のキャラバンは、無事イベントを終え、村を後にしました。