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ラオス事務所代表、ダラーが国家芸術家賞を受賞
5月25日(水)、当会ラオス事務所代表、ダラー カンラヤーが作家としての功績を称えられ、国家芸術家賞を受賞しました。また、当会が出版した数々の作品の著者ドゥアンドゥアン ブンヤボン元ラオス事務所アドバイザー、同じく当会出版『穴に落ちたヒヨコ』の著者オートン カムインスーさん、『私たちの世界』の挿絵作家コンパット ロンラーさんが優秀芸術家賞を受賞しました。トンシン首相から表彰を受けるダラー
ダラー、トンシン首相と他の受賞者
既に他界している文化人にも贈られ、マハー シラー ヴィラヴォンさん(ラオス文学の父と呼ばれ、ラオス語辞書を編纂。ダラーとドゥアンドゥアンの父)に国家芸術家賞が、ウティン ブンヤボンさん(ラオスの代表的な作家の一人『ヌアンドームちゃん』の著者)には優秀芸術家賞が授与されました。
文化への功績を称える賞はラオスで初めてで、国家芸術家賞は63名、優秀芸術家賞は87名に贈られました。受賞者を代表し、ダラーが「ラオス文化がより世界に認知されるようになること、なおかつラオスの人々のものであり続けることを願う」とスピーチしました。
なお、賞金は国家芸術家賞500万キープ(約5万円)、優秀芸術家賞300万キープ(約3万円)。当初、ヴィエンチャン遷都450周年の2010年に授与式を行う計画でしたが、予算の工面などで今年の開催となりました。
授賞式のフィナーレを飾るパフォーマンスのトップバッターは、当会が支援し、昨年訪日したヴィエンチャン都子ども教育開発センター(ヴィエンチャンCEC)の子ども達によるラオス古典文学「サンシンサイ」の詩の詠唱、劇でした。出演することを知らなかった私は、首相や大勢の文化人大物の前で堂々と演じる子ども達を見て、鳥肌が立ちました。
ダラーは昨年12月には東南アジア文学賞(Southeast Asian Write Award: S.E.A. Write Award)を受賞しています。
(報告:ラオス駐在スタッフ 秋元波)