トピックとお知らせ
お絵描きワークショップ大盛況
〜〜正解も不正解もないからね〜〜
2011年11月26〜27日、ヴィエンチャン都にて、タイから絵本作家、編集者兼作家(Mr. Prida、Mr. Mood)を迎え、お絵描き・絵本作りワークショップを実施しました。【主催:ラオスのこども(ALC)、共催:ヴィエンチャン都子ども教育開発センター(CEC)、Association of Art and Literature】
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子ども向けのワークショップには、ALC図書館や、CEC、小中学校から200人以上の子ども達が詰めかけ、お絵描き、お話づくりを楽しみました。
青年向けのワークショップには高校生、芸術養成校学生、教員養成校教員など約30人が参加し、1日半みっちり、イラストレーションや絵本作りの基礎を学びました。
ちびっ子も青年も、次から次と新しいお話や遊びが出てくる手品師のような先生のレッスンに惹きつけられていました。
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タイの絵本作家のPrida先生
普段、学校では田んぼのあぜ道さえも定規でまっすぐに引くように教えられているラオスの子どもたち。今回のワークショップでは、子どもたちは自由に空想を膨らませ絵を描き、お話を作りました。
「羽の生えたゾウ」「お腹を空かせたウサギ」「子ども」「分ける」「お菓子の山」の5つのキーワードを使って、おはなしを作る、と言う課題が出されると、最初は皆少し戸惑っている様子でした。先生が、「正解も不正解もないからね。好きなように自由におはなしを作ってごらん」と声を掛けたのが印象的でした。
ラオスの学校では、子ども達は間違えたり、不正解の答えを言わないよう、縮こまっている気がします。先生自身、そういう教育しか経験したことがないので、そのような教え方になるのでしょう。
「間違えてはいけない」と教え込まれた子ども達の頭を洗い流すような言葉が、当たり前のことのように自然に先生から発せられたのを聞き、嬉しく、なんだかホッとしました。
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子ども達がつくったおはなし
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描いた絵本について先生に説明
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青年向けワークショップのようす
今回のワークショップでは、青少年の集中力にも感心しました。
自分の興味があることを、「この人すごい」と尊敬できる人から学ぶとき、人はこんなに真剣になるものか、とあらためて感じました。
これからも、ラオスの子どもが自由に空想を膨らまし、お絵描きやおはなし作りを楽しむ機会を、継続的に作っていきたいと考えています。
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【ご支援:Mobela Co., Ltd.、マハーシラーヴィラヴォン財団、Sprit in Education Movement、Nirada School、Christian World Service】
報告:ラオス事務所 秋元波