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トピックとお知らせ

新しい子ども文化センターがオープン!

12月5〜6日に、ヴィエンチャン県のおとなりボリカムサイ県のボリカン郡にて、子ども文化センター(CCC)の開会式とブックフェスティバルが行われました。
ボリカンCCCは、ボリカムサイ県で当会が支援するCCCとしては、ボリカムサイCCC(県立) 、ターパバートCCC(郡立)に続き3ヶ所めです。ラオス事務所から、3台の車で、スタッフ7名、ボランティア7名、スタッフの子ども2名の大所帯でボリカンに出掛けました。

ちょうど1ヶ月前に、ラオス事務所のスタッフが訪問し、開設に向けて打合わせをし、事業費のサポートとして500米ドルの支払いをしていました。情報文化局の事務所が併設され、 CCCとして使われることになる場所はふるーい平屋の建物です。1ヶ月ぶりに訪れたCCCは すっかり見違えるように修理され、と言うことはなく、雨漏りしていた屋根が付替えられ 、他は以前と変わらない出立ちでラオス事務所の一行を待っていました。

<1日目>
近所の子どもたちが、サバイディーサバイディー♪(こんにちは、こんにちは)の楽しげ な音楽につられ段々集まってきたと思ったら、車で20〜30分くらい離れた所にあるボリカ ムサイ CCCから30名の子どもやボランティアの中高生たちがバスに乗ってやってきました 。
開設式では、当会ラオス事務所代表のダラー、ボリカン郡郡長の挨拶の後、ファッション ショーならぬブックショー、子どもたちの歌や踊りのパフォーマンスが披露されました。 そして、2日間に渡るよりどりみどりのブックフェスティバルが始まりました。

<<ブックフェスティバル @ボリカン CCC>>
・木陰のアクティビティコーナー
・絵本がいっぱい詰まった木のブックボックスと、ラオス織物のポケットがたくさんついた 図書袋を用意した絵本コーナー
・お絵かきコーナー
・CCCのスタッフ・ボランティア対象ワークショップ
・当会出版の絵本販売コーナー

どのコーナーにもたくさんの子ども達が寄ってきました。アクティビティコーナーは、ボ リカムサイCCCから来てくれた中高生ボランティアやラオス事務所の大学生ボランティアが しきり、紙芝居を読んだり、ゲームをしたり子どもたちは夕方までおおはしゃぎでした。


 
左:紙芝居の実演の様子 右:図書箱・図書袋の本を読んでいる子どもたち

<2日目>
この日は、ボリカムサイCCCではバスのチャーターをしていないから、10人程度の子どもた ちしか来れないよと言っていたのですが、朝の8時には40人の子供たちが集合しているとい う連絡を受け、3台のピックアップで迎えに行きました。
前日と違う特別プログラムは、ヴィエンチャン子ども教育開発センター(CEC)でも大人気 の合唱の先生、ダラウォン先生による歌の練習です。ラオスの子どもたちは、歌を唄うの が大好きです。まずは、みんなのよく知っている歌を歌ってみて、と子どもたちにお願い すると、ボリカムサイの民謡を次々に歌ってくれました。子どもの外交術に感心です。
ダラウォン先生から、歌詞カードが配られ、ラオスの歌や洋楽(Let it beをラオス語に訳 して)を練習しました。口はたて横に大きく開けて、息をたっぷり使って長い音符はたー っぷり伸ばして、と目をまん丸に開け実際やって見せると子どもたちからは笑いが沸きま す。小さな子どもは高学年のお兄さんお姉さんに負けじと大きな声を張り上げ、女子も男 子も、昼食の時間まで合唱に夢中になりました。

午後は、小学校4年生以上の子どもたちがラオスの古典叙述詩「サンシンサイ」を詠む練 習をしました。低学年のちびっ子たちも混じりたそうでしたが、400年前に書かれた物語で 、現在では使われていない語彙や言い回しもたくさんあり、この練習はお兄さん・お姉さ ん向けなのです。
エネルギーいっぱいで子どもたちに接し、新しいことや難しいことに少 しずつ楽しくチャレンジさせ、自信をつけさせていくダラウォン先生はどこに行っても子 どもたちを魅きつけます。


 
左:サンシンサイの朗読の練習 右:ゲーム

<祭りの後>
移動遊園地がやって来たかのような賑わいを見せた新しいCCCのオープンですが、今後の課 題もあります。今回のブックフェスティバルの準備や運営が、当会のスタッフ・ボランテ ィア中心に行われ、残念ながらCCCのスタッフやボランティアの積極的な取組みが見られま せんでした。また、近隣の村の住民や父兄に対し、招待状を送ったとのことでしたが、父 兄の姿はあまり見られませんでした。
今後の子ども文化センターの運営を見守ってもらうためにも、活動の様子を見に来て欲し かったのに残念でした。
当会では大小様々な規模のCCCを全国13ヶ所で支援していますが、その多くは自分たちで活 動を開始していたところをサポートしたもので、新規開設から支援したのは十数年ぶりで す。今回の課題を振り返ると、開設する前に時間をかけてサポートをし、より細かいアド バイスをして開設準備をする必要を感じました。近いうちに、機会を見つけラオス事務所 のスタッフが、ボリカンCCCを再度訪問し、ボランティアやスタッフのトレーニングを 実施することを予定しています。


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