トピックとお知らせ
教育指導官のための読書推進活動研修
研修1日目には、各地域の図書活動の現状、課題について情報を共有するため、グループワークと発表が行われました。こういった機会は、他地域の図書活動のことを知ることで、自身の担当地域の図書活動の課題を認識できる、とても重要な機会です。
グループディスカッション
各グループからの発表
また、ALCスタッフにより、基本的なパソコンスキルの講習も行われました。ラオスでは、スマートフォンが急激に普及した一方で、パソコンはそれ程普及していないそうです。パソコンを使用することで、学校図書室、関係者間のネットワークの構築や、図書業務の推進など、スタッフは多くのアイデアを持っているようです。
写真3. パソコンスキルの講習
2日目には、絵本の読み聞かせ、詩の詠唱の実演、本を使ったゲームの紹介などが行われました。驚いたのは、「スーン」という詩の詠唱。みんなで輪になって、太鼓の音に合わせて詩を詠唱しながらダンスをするのですが、すごい盛り上がり・・・!かけ声があるのですが、そこで異様に盛り上がります(文字で表現できません!)。ラオスの方は歌ったり、踊ったりするのが、本当に好きなんですね!
また、絵本を使った調べ学習の紹介と実践が行われました。使われたのは、ALC出版の『ぼくはどこへ行くの?』という絵本です。これは、ビニール袋とバナナが、風に吹かれて冒険する話です。この本を通して、バナナは自然にかえるけど、ビニール袋は自然にはかえらない、という環境問題を学ぶことができます。それだけではなく、ラオスの食生活、農業、数の数え方などを勉強するそうです。1冊の本で、そのように多様な使い方があることに驚きました。
絵本の読み聞かせを実践
3日目には、ヴィエンチャン事務所併設の図書館(ALC図書館)を訪問しました。そして、理想の図書館について意見を出し合い、それを一つの大きな紙に絵で表現する「絵地図分析」というグループワークが行われました。ALC図書館の壁に飾られた写真を見て参考にしている人もいました。みなさん、子ども達が利用しやすい図書館について、真剣に話し合っていました。
理想の図書館の絵地図、完成
研修を通して、読書の楽しさ、様々な本の活用方法をニテートに知ってもらうことの大切さを感じました。そして、私自身も、本の活用方法、楽しみながら勉強できるゲームなど、読書推進のための色々な手法を知ることができて、とても勉強になりました。
【ヴィエンチャン事務所インターン:大原理衣子】